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漢字の部屋

ここでは自分のもうひとつの興味のあるトピックである「漢字」について紹介していこうと思います。
自分が物心ついたときに最初に興味を持ったのが漢字でした。
とはいっても、当時はそれほど深く漢字について知っていたわけではなく、趣味の合う仲間もおらず、自然にビックリマンなどに興味がシフトしていきました。
しかし、ネットをやるようになって特定の固有名詞にしか用いられない字などの存在を知り、また再びはまっていくことになりました。
ここではそんな漢字について「これは!」と思ったものを紹介していこうと思います。


まずは「名前10万よみかた辞典」(日外アソシエーツ)からピックアップした文字を紹介していきます。
以前、時間があり余っていた頃に、図書館でこの本の中から珍しい字を探していき、大漢和辞典に載っていない字を中心にメモしていきました。
ちなみにこの本に掲載されている名前の中で見出し字にあたるところには「」で表現します。
この辞典では、1文字目を音読み(音読みがない場合は訓読み)の50音順で配列し、その字ではじまる人名(有名人等の下の名前)を載せています。なので、どの音読みで引けばよいのかも記しておきます。

(2022.01.25 追記)漢字の構成について、漢字構成記述文字列による記述に改めました。また、漢字を構成するパーツについてどうしても一字で表せられないものについては、【 】でくくったところを一字として考えてください。 そのほかの内容については、ここのページを作成した時からさかのぼって、もう少し修正等すべきところもあるかもしれませんが、いずれまたおいおい手直しをするかもしれません。
⿱⿰出示㔾
「し」のところで引けば載っています。
晟(けんせい)」という名前が載っています。
⿰⿱立木相
「そう」のところで引けば載っています。
桃(しょうとう)」という名前が載っています。
ちなみに「日本史人名読み方辞典」(日外アソシエーツ)に江戸時代の女流画家として「山本桃」という名前が載っているのですが、儒学者の山本北山の妻の「山本緗桃」の誤字ではないかと思います。
⿰⿱ヒ木⿳口一小
「ばい」のところで引けば載っています。
一字で「うめ」、「湖」で「ばいこ」という名前が載っています。
「梅」の異体字に⿰呆呆があるので、この字の変形した字でしょうか。
⿰水太
「功郎」で「こうたろう」という名前が載っています。
「汰」の異体字でしょうか。
⿰酉垂
「獅」で「しすい」という名前が載っています。
⿳雨舟乃
「えん」という名前が載っています。
地唄舞神崎流四世家元に「神崎」がいます。
⿰粦巛
「りん」のところで引けば載っています。
斎(りんさい)」という名前が載っています。
ちなみに「日本史人名読み方辞典」(日外アソシエーツ)に江戸後期の儒者として「幡鎌(はたかま)斎」という名前が載っているのですが、同じく日外アソシエーツの「新訂増補 人物レファレンス事典 古代・中世・近世編II」には「粼斎」となっています。
⿱列刀
斎(れっさい)」という名前が載っています。
ちなみに「日本史人名読み方辞典」(日外アソシエーツ)に江戸の与力・篆刻家として「堀斎」という名前が載っているのですが、同じく日外アソシエーツの「新訂増補 人物レファレンス事典 古代・中世・近世編II」には「劽斎」という表記も載っています。
⿱𦍌夊
「ばく」のところで引けば載っています。
一字で「すすむ」という名前が載っています。
ちなみに字形は若干違いますが「増補改訂 人名よみかた辞典 名の部」(日外アソシエーツ)に真宗大谷派南米本願寺開教監督兼ブラジル別院南米本願寺輪番として「皨昇 ⿱𦍌夂(ほしのぼり・すすむ)」さんという名前が載っています。
ただ、実際は「羑」のようです。
⿺⿱||兀力
「こく」のところで引けば載っています。
一字で「まこと」という名前が載っています。
⿺辶⿰幸司
「し」のところで引けば載っています。
一字で「つかさ」という名前が載っています。
⿵門⿱⺕口
一字で「ただし」という名前が載っています。
⿳丷𡗗【介-𠆢】
一字で「りつ」という名前が載っています。
⿱務心
一字で「つとむ」という名前が載っています。
⿰⿱日夕牛
一(しょういち)」という名前が載っています。
「昇」の異体字でしょうか。
⿰礻刂
男(はつお)」という名前が載っています。
「初」の異体字でしょうか。
⿱文旦
「たん」のところで引けば載っています。
一字で「しげる」という名前が載っています。
⿳禾⺤臼
舟(とうしゅう)」という名前が載っています。
「稲」の異体字でしょうか。
⿰⿸虍斉攵
「せい」のところで引けば載っています。
一字で「とおる」という名前が載っています。
⿺辶⿱則心
「そく」のところで引けば載っています。
一字で「すすむ」という名前が載っています。
⿱厶大
「しつ」のところで引けば載っています。
七(むしち)」という名前が載っています。
歌舞伎作者に「並木七」がいました。
⿱君【衣-亠】
一字で「くん」という名前が載っています。
⿰委忽
「そう」のところで引けば載っています。
一字で「たかし」という名前が載っています。
⿰馬忽
「そう」のところで引けば載っています。
一字で「はやし」という名前が載っています。
ちなみに「増補改訂 人名よみかた辞典 名の部」(日外アソシエーツ)によると元ヱスビー食品常務に「依田(よだ)」さんがいるそうです。 「騘」の誤字でしょうか。
⿰高升
「しょう」のところで引けば載っています。
一字で「たかし」、「子」で「たかこ」という名前が載っています。
⿱晶灬
「しょう」のところで引けば載っています。
一字で「じょう」という名前が載っています。
⿰忄五
郎(ごろう)」という名前が載っています。
「悟」の異体字でしょうか。


次に「名前10万よみかた辞典」以外で見つけた字について紹介していきます。

⿰氵⿱五男
「名前の読み方辞典」(東京堂出版)のまえがきで「藤間 (ふじま・いつお)」という名前が載っています。
「石」の右肩に「丶」
「日本語がもっと面白くなるパズルの本」(清水義範・光文社)の中で著者の知人に 「川(いしかわ)」さんという人がいるという記述がありました。
実際戸籍も同じ字なのか、戸籍では認められず個人的に使っているのかはわかりませんが、点が随分と窮屈な位置にあります。
⿰弓⿱火⿺儿厶
プロレスラーの金原弘光が一時期リングネームに用いていた「ひろみつ」と読む字です。
⿴囗【水(草書体)】
「難字・異体字典」(有賀要延編・国書刊行会)に「月」の即天文字として載っていますが、「囦」は「淵」の古字であり、「月」の即天文字だというのは怪しいです。
⿺辶氷
「ガラクタ道楽(Shotor library)」(林丈二・小学館)によると、アイススケートの訳語として大日本体育會がこの字を創作し、「戯(ひょうぎ)」という語を作ったそうです。
⿰金豊
「日本語の特質」(金田一春彦・日本放送出版協会)によると、著者の知人に「伊藤夫(とみお)」さんという人がいるようです。
名古屋では庚の年か庚の日に生まれた男の子は泥棒になるという言い伝えがあり、それを避けるためには「金」のつく名前を付けると良いとされ、金偏のつく字を創作し名前に用いたそうです。
⿱⿳艹ハ【丽-一】鳥
「図説 剣術・剣技 二」(牧秀彦・新紀元社)によると、タイ捨流剣術の居合の型に「飛(えんぴ)」いう型があるようです。
「燕」の異体字でしょうか。
⿲魚酉旨
「すし」と読みます。銀座に「(すし)かねさか」が、そこから暖簾分けした「(すし)さいとう」が赤坂にあります。
鮨とお酒を楽しめるお店という意味でしょうか。
⿰男又
町田町蔵 FROM 至福団のリリースしたカセットブックに「どてらい(やつ)ら」があります。
「奴」の女偏を男偏(?)に替えています。

以前、かつて沖縄に存在していたという⿰木筆と書いて「でいご」と読む苗字について調べていたところ、とあるブログで「庭にデイゴの木が2本植えてあったことからこのような苗字ができた」という記述がありました。
この内容が都市伝説のような「こういう苗字があったらしいよ」というものならスルーしていたのですが、沖縄のおばぁのやっているブログで「戦前にこの苗字の家に嫁いだ親族がいた」とあったので実在していたのかもしれないと思い念のため紹介してみました。
あいにくそのブログの記事は消されてしまったようなので「ソースはどこ?」といわれても紹介できないのが歯痒いところですが。
⿺走袁
「籠谷懿俯拾仰里小野弘之(こもりたに つきようりうのひろみつ)」さんという方がいらっしゃるようです。
⿰心目
(み)えますか⿰心耳(きこ)えますか―Eyes in my heart,Ears in my heart」(豊田ルミ子・著,豊田淑哲・翻訳, 豊田智洋・翻訳 出版・ストーク)という本があります。
⿰心耳
⿰心目(み)えますか(きこ)えますか―Eyes in my heart,Ears in my heart」(豊田ルミ子・著,豊田淑哲・翻訳, 豊田智洋・翻訳 出版・ストーク)という本があります。
前項参照。
⿻中丷
濟公活佛・著 出版・三清道觀少林寺活佛院の本に
「達摩守玄寳傳 : 老(おかあさま)への道・道脈への道 : 奉旨著作・萬古奇書」などがあります。
この字のもととなったと思しきマーク(「Φ」の左右の半円に点を1つずつ配した形)が表紙に使われています。
「母」の字を変形した形なのでしょうか。
⿱熊衣
アイドルグループのあゆみくりかまきの2枚目のアルバムのタイトルが「大逆(だいぎゃくしゅう)」です。
もともと3頭のクマからなるアイドルグループという設定なのでこのようなタイトルになっています。
勿論「大逆襲」のもじりです。
「丼(右上の縦棒と横棒が交差する手前までしか伸びていない)」の右肩に「丶」が3つ
今昔文字鏡に「どぶかっちり」と読む字として載っていますが、「国字の字典」(菅原義三・飛田良文 東京堂出版)の第四版に載っている「『丼』の右肩に『丶』」が出典と思われます。
第四版では「『丼』の右肩に『丶』」の右上の縦棒と横棒の交差する部分が印刷ミスで切れてしまっているのですが、見出し字が活字ではなく手書き文字のため、今昔文字鏡の字のように見えてしまったのではないかと思われます。
右のような状態です。 → 


次に多画数漢字についてまとめたものを紹介します。ここの内容が完全版といえるわけではありませんが個人的に調べたことを中心にまとめてみました。

中国の麺料理の一つである「ビャンビャン麺」の名前に使われる字です。
58画とされていますが、異体字があり、異体字によって画数が異なるようです。
𪚥 日本最大級の漢和辞典「大漢和辞典」の中で最多画数の64画の字として載っています。
「テツ」「テチ」と読み「言葉が多いさま」を表すということですが、実際に意味の通りに使われた例はまず無いと思われます。
ちなみに明治時代の政治家・小野梓の幼名が「𪚥一(てついち)」でした。
また、山形の地酒に「東の麓 純米大吟醸 𪚥(てつ)」、和歌山県田辺市の限定販売された焼酎に「𪚥(てち)」(和歌山の方言の「すごい」という意味の「てち」という言葉に由来)があります。
𠔻 上と同じく「大漢和辞典」の中で最多画数の64画の字として載っています。
「政」に音が通じ、「セイ」と読むことは分かっていますが、義未詳です。
なお、画数が若干減じた異体字があるようです。
宮沢賢治の詩「岩手軽便鉄道の一月」の中にある創作漢字でおそらくそのまま「かがみ」と読んだものであろうと考えられています。
木の枝から複数本のつららが伸びて、それらが鏡のように太陽光を乱反射したさまを表しているのでしょうか。



江戸時代の黄表紙作家の恋川春町による創作漢字集「廓⿱竹愚費字盡(さとのばかむらむだじづくし)」の中にある「大いちざ」という字です。
広い意味で言えば漢字といえるかもしれませんが、出典元を見ると、一つの文字というよりは、複数の漢字を組み合わせて作った滑稽画の漢字版ともいうべき作品の一つといえるでしょう。
電子漢字データベースの「今昔文字鏡」が正方形状にフォント化をし、のちに六角形状に作字し直しています。
「歒」という字は「テキ」「チャク」と読み、「わらう」という意味ですが、ここでは遊客の相手をする遊女を意味する符丁の「敵娼(あいかた)」の「敵」の誤字のようです。


Wikipediaでは最も画数の多い漢字(84画)として紹介されています。
「たいと」または「だいと」「おとど」と読むとされ、1960年代にとある証券会社に現れた男性が差し出した名刺に苗字として書かれていたという都市伝説が残っています。
苗字としてはいわゆる幽霊苗字ですが、のちに千葉県松戸市に1号店をオープンしたラーメン屋に「おとど」があり、この字をシンボルマークに使っています。
このほか東京都昭島市のバーに同じくこの字をシンボルマークに用いた「DAITO」が、また以前は静岡県浜松市の中華料理屋にこの字を屋号に用いた「たいと」がありました。
H.N.しょかきさんの創作した字で、「ぼんのう」とよみます。
仏教で煩悩とされるものを表す字を組み合わせ、総画数が煩悩の数と同じ108画になるように調整したものです。


「雷」を4つ組み合わせた「䨻(ホウ・ビョウ)」という字の古字とされる字です(128画)。
実際は「雷」の古字の一つである「𤴐」を単純に4つ組み合わせて作ったネタ漢字と考えられます。
ほんの一時期、Wikipediaで最も画数の多い漢字として紹介されたので、そこから一気に拡散したのではないでしょうか。
また、同じく「雷」の古字の一つである「𩇓」を4つ組み合わせた160画の古字というのもありますが、こちらも多分ネタでしょう。
とあるテレビ番組で某大学教授が最も画数の多い漢字(144画)として紹介した字です。
しかし、ネットの漢字マニア界隈では「𪚥」を間違って紹介したものだろうという見方をされているようです。
中国のサイトで、172画で世界一画数の多い漢字として紹介されたという字です。
世界を表す字だそうで読みについては「huang」または「chao」と読むとか。
古代の漢字といわれることもあるようですが、実際は最近できた新造字のようです。
「かみついたすっぽんがはなれない」と読むネット上で考案されたネタ漢字です。
「ピラフ」と読むネット上で考案されたネタ漢字です。
「れいぞうこ」と読むネット上で考案されたネタ漢字です。
飯山太陽さんの創作した「しんぞ」と読む786画の字です。


512個の「人」を組み合わせた1024画ある創作漢字で「だいだんえんでひとをむかえる」と読みます。
この字を紹介しているサイトの情報によると、日本漢字連盟が999画を超える字は漢字ではなく絵であるという見解を示しているということですが、ネットで「日本漢字連盟」を検索してもサイトがヒットしないので、ここでは日本漢字連盟という連盟が存在するのかが怪しいと思われるため、そこまで含めてネタと解釈します。
また、この字を紹介したサイトの中に、この字を○で囲んで「この○の中の字が一つの文字である」と記述したサイトがあったらしく、それを見た人の中で「512個の『人』を○で囲み、その○まで含めて一つの字である」と解釈した人がいたようで、○で囲んだバージョンもネット上で散見されます。
フリーランスのデザイナー・橘清治さんの著書「筆箱の隅から 時空の彼方へ 発想の事典 Kindle版」の中に創作漢字がいくつか載っているのですが、その中の最多画数の字が445,995画の「ひゅーまんびーいんぐ」です。
くにがまえの中にすべての漢字を封入した字とのことですが、単純計算でも例えば大漢和辞典の中の全ての漢字をくにがまえの中に納めても445,995画では収まりきらないと思うので、総画数はどう計上したのかは分かりません(もしくは適当な数を画数にしたものでしょうか?)。
(追記)「発想の事典 Kindle版」の中に「びっぐばんのまえ」という反物質漢字(画数がマイナスの漢字)というものが載っており、画数は-1~ー∞画ということなので、この字ももしくにがまえの中に入れられるとしたら画数はどうなるのでしょうか?
「沈魚落雁閉月羞花」というサイトに掲載されている字で、「『囅』という字の異体字か」と紹介されていますが、何らかの印刷ミスを異体字と認識したものでしょうか?
かりに異体字だとすれば、画数については「■」の部分を「口」の中に連続無限本の縦画ないしは横画を敷き詰めたものと考えれば連続無限画といえなくもないですが、画数計測不能とも考えられます。
ちなみにネットでは「⿰魚■(はんぺん)」や「答」の「口」を「■」にした字(マークシート) といった字も考えられていたようです。


以上を踏まえたうえで、自分も多画数漢字または画数にnを含む漢字を考えてみました。そしてそれを創作活動に応用してみました。

奈良県の日本酒に「嬉長」があり、一升瓶のラベルに「⿰女㐂長」とあることから、「⿰女㐂」の「七」を同じ数つながりということで巨大数庭園数の正式名称に置き換えた字を作り、その字をタイトルに使った音楽のアルバムを作ろうと思い、実行しました。
そうしてできたのが L0ne1y LOnery R○ne1y 位相 Youth said,I count THEEEEEEEEEE・・・EEEEEEEEEE☆RAMS when I can't sleep because of rapid heartbeats like many rapid endless calculations of my brain(CPU). And we are THEEEEEEEEEE・・・EEEEEEEEEE☆LAMBS which lost the others on the road linked many forks. And then THEEEEEEEEEE・・・EEEEEEEEEE☆OVEROVER・・・OVERBAAAAAAAAA・・・AAAAAAAAAAERS are propagandizing "THEEEEEEEEE・・・EEEEEEEEEE★OVEROVER・・・OVERMISREVENGERS 从亼ke ∩ew  ∨/∨orld o(x)" 名義で作った「々(きき)」という作品です。
個人的に巨大数についてはグラハム数の定義がようやっと分かる程度なのですが、こうして多画数漢字と巨大数論を力技で結びつけることを実行した次第です。
ちなみに「々(きき)」の前に考えていたアルバムタイトルはフィンランドのフォークメタルバンド・コルピクラーニ(Korpiklaani)のアルバム『コルピの酒盛り(原題:Karkelo)』の中の曲「ビールの王将」の原題「Bring Us Pints Of Beer」をもじった「Bring Us Pints Of 長」でした。
総画数は文字のバーツに平仮名が含まれているため、それを何画とカウントするかにもよるのですが、少なくとも7,233画はあると思います。
このサイトの「自己満足の部屋」の中で黒猫をモチーフとした名前として「炯塚士元靖(けいづか・えじ・もとやす)」があります。
そのままだと35画の字ですが、「廴」の1・2画目をn回書くと考えれば(28+2n)画(n=1,2,3,…,ℵ0)の字となります。
この字以外でも自然数nを含む創作漢字はいくつか作ってはみたのですが、きりがないのでここではこの字だけを紹介します。
ちなみにこの字はもともと「廻」を「え」と読む音符として採用したのですが、後付けですが絵本の「100万回生きたねこ」にちなみ、n回輪廻転生をしたというイメージを盛り込むことにしました。
また、「歪」は「怪談 猫の喪服」「怪談 化猫の月」といった漫画を描いた貸本漫画家の徳南晴一郎の絵のタッチがデッサンが狂ったような歪さであることから、それを反映させてみました。
それから右下の部分は当初はただの「黑」にしていましたが、「96=くろ」の語呂合わせと宇宙全体の96%を占めるというダークマター(暗『黒』物質)とダークエネルギー(暗『黒』エネルギー)にちなみ (さらに陰陽五行説で陽・陰を象徴する数が『9』『6』であることから)「黑」の上部と「九」・「六」を組み合わせたものにし、加えて道教の呪符に使われる呪字に「鬼」を変形したような字があることから その3つのパーツの組み合わせを「鬼」の変形した字のように配置して見出し字のような字を作ってみました。
この字は L0ne1y LOnery R○ne1y 位相 Youth said,I count THEEEEEEEEEE・・・EEEEEEEEEE☆RAMS when I can't sleep because of rapid heartbeats like many rapid endless calculations of my brain(CPU). And we are THEEEEEEEEEE・・・EEEEEEEEEE☆LAMBS which lost the others on the road linked many forks. And then THEEEEEEEEEE・・・EEEEEEEEEE☆OVEROVER・・・OVERBAAAAAAAAA・・・AAAAAAAAAAERS are propagandizing "THEEEEEEEEE・・・EEEEEEEEEE★OVEROVER・・・OVERMISREVENGERS MAKE NEW WORLD" 名義で作った曲の「ジャズロック(ジャズばロック)」というタイトルに使いました。
画数としては左払いを最大で連続無限本にできる(10+n)画(n=1,2,3,…, ℵ)ということにしました。
これは、「『場』とはなんだろう」(竹内薫・著 講談社ブルーバックス)の中で量子力学の波動関数ψを連続無限次元空間の軸と考えるという記述があったことから思いつきました。
上の字で最大+ℵ画の字というものを作ったので、前述の「発想の事典 Kindle版」の中に「びっぐばんのまえ」という-1~-∞画の字というものが掲載されていたので、それにヒントを得て-ℵ画の字というものを考えました。
読みは「びっぐばんのまえ」にヒントを得て「きょじかんのうちゅう」としました。
「びっぐばんのまえ」はそれを書くことによってその部分の紙または周囲の文字あるいは空間が消滅する字ということですが、「きょじかんのうちゅう」は、この字を紙などに記載するときはくにがまえの中に四角い穴が開き(縦画ないしは横画の穴を連続無限本敷き詰めたことを表す)、それができないときは見出し字のように表記し、四角い穴の向こうの風景が見えてしまっているというテイで、それを-ℵ画の字として表しています。
このサイトの「自己満足の部屋」の中でアメンボをモチーフとした名前として「赤稲四十右衛門⿰扌水(あかいな・あいうえもん・かこかね)」があります。
以前何かの本(物性物理についての本だったと思います)で、「すべての元素の中で最も安定している元素は鉄なので、宇宙の最後は宇宙全体が鉄原子に満たされて終わる」と書いてあったので、 宇宙の最後を「鉄」で表し、原初の宇宙を「渾沌」の「渾(の一部の『冖』)」で表しました。
そこに生成・消滅演算子の「生」と「滅(の中国簡体字の『灭』)」を加え、さらに前述の「ひゅーまんびーいんぐ」に見立てた「■」を加えて一字としました。
ここでは「ひゅーまんびーいんぐ」そのものではなく、「ひゅーまんびーいんぐ」のダミーを字の構成要素にし、画数については計測不能ということにしました。
「発想の事典 Kindle版」では「ひゅーまんびーいんぐ」という字を半導体チップになぞらえているのですが、自分はさらに1歩進んで集合論でいうところの「すべての集合の集まり」になぞらえて考えてみました。
なので「ひゅーまんびーいんぐ」を445,995画の字というよりも一種の仮想的な概念のようなものと捉えてみようと思いました。
数学ではパラドックスが生じるため「すべての集合の集まり」を集合ではなく真のクラスとしていることから、「ひゅーまんびーいんぐ」というあらゆる漢字をくにがまえの中に収めた字を構成要素に含む字を考えてしまうと、その字も「ひゅーまんびーいんぐ」の中に収められるのならば矛盾が生じるのではと思い、ダミーの構成要素を用いることにしました。

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